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【講演会参加】慢性腎臓病に関する講演会

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2025.5.27 東京で行われました慢性腎臓病に関する講演会に参加致しました。

慢性腎不全は日本において約2000万人存在していると言われており、慢性腎不全の進展予防のためのSGLT2阻害薬の効果について学びがある講演でした。以下、聴講録となりますのでご興味がある方はご覧ください。


Forxiga National Broadcast Sympisium

Opening remarks
東京慈恵会医科大学 横尾 隆 先生

・腎臓予後の改善、健康寿命の延伸
・DAPA-CKD試験(DAPA:Dapagliflozin:SGLT-2阻害薬「 フォシーガ」)
・慢性腎臓病の治療目標:「慢性腎不全への進展予防」「心血管疾患の発症予防」「死亡リスクの低減」
・CKD患者数:2000万人、腎臓専門医:6385人
・CKD診療ガイド2024
・腎保護薬を服薬してるStage3-4の日本人CKD患者の割合は2型DMで4割、非合併例で2割であった


講演1 DAPA-CKDがもたらした腎臓病診療のパラダイムシフト~専門医からかかりつけ医へ引き継がれるミッション~
川崎医科大学 柏原 直樹 先生

・本邦のCKDの有病率:約20%
・RAS阻害薬はT2DM+尿蛋白+血清Cr1.3-3.0に意味があるが、軽症例では効果なし
・DAPA-CKD試験:
対象:eGFR25-75, 尿中Alb/Cr 200~5000mg/g
主要複合エンドポイント:
eGFRの50%以上の持続的な低下、末梢腎不全への進展、又は腎臓死のうちいずれかの初回発現までの期間
・HR:0.61
・△eGFR:initial dip:過剰濾過を解除しているから?・・・予後には関係しない
・eGFR slope 0.5-1.0以上傾きが改善するならば意味がある
・DAPAの効果:RAS阻害薬の併用は用量、有無と関係なく効果は一定
・進行したGroup(eGFR<30)では統計的な有意差ないが、ΔeGFR>1であれば意味がある
・DAPAは「末期腎不全への進展阻止」「心血管疾患の発症予防」「死亡リスクを軽減」
・誰に使うか?「eGFR<45」「 蛋白尿>±」「 eGFRの経年的な傾きで予測」「年齢も考慮」
・DAPAは蛋白尿がなくても効果
・75歳以上高齢者でもSGLT2阻害薬は有効
・CKD進展の共通機序:SGLT2は過剰濾過を抑制することに効果
・「血行動態機序(RAS系)」「尿細管機序(SGLT2)」の2つあるがあることが分かった


講演2 かかりつけ医によって真価を発揮するフォシーガへの期待~心腎代謝連関制御のための費用対効果を踏まえて
横浜市立大学 田村功一 先生

・蛋白尿がある方が心血管死や総死亡増えるが、eGFR<45になると蛋白尿なくても増加する
・慢性腎臓病は心不全の起点ともなる(JCS心不全GL2025)
・DAPAは公食塩摂取による相対的糸球体過剰濾過を改善する可能性
・1QALY=「完全な健康状態で1年間生きたとき」の健康量
・ICER=1QALYを伸ばすためのコスト
・費用対効果評価制度は2019年4月から運用開始
・ICER<500万円であること
・費用対効果のカットオフは各国で異なる
・英国:28777ドル、スペイン:39063ドル
・日本:DAPAのICER $13723/QALYと良好
・eGFR<60, 蛋白尿陰性の場合はΔeGFR slopeを考慮してDAPA投与すべきか個別に判断
・eGFR<45(CKD G3b), もしくはeGFR<60(蛋白尿±以上)でDAPAを考慮する
・2型糖尿病を合併する場合、慢性心不全、腎不全がある方ではDAPA10mgを投与する

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