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アナフィラキシーとは?エピペンが必要な理由と使い方を解説

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「エピペンを処方されています」

そう言われて、
少し不安になったり、「そこまで必要なのかな?」と感じた方も多いのではないでしょうか。

エピペンは、普段は使わないけれど、いざという時に命を守るための薬です。
そして必要な場面では、迷っている時間はありません。

この記事では、

  • エピペンとはどんな薬か
  • どんなときに使うのか
  • もしもの時にどう行動すればいいのか

を、医療用語をできるだけ使わず、初めての方にもわかりやすく解説します。

エピペンとはどんな薬?

エピペンは、重いアレルギー反応(アナフィラキシー)を起こしたときに使う自己注射薬です。

中に入っているのは「アドレナリン」という成分で、

  • 血圧の急激な低下を防ぐ
  • 気道(空気の通り道)を広げる
  • 全身のアレルギー反応を抑える

といった作用があります。

✔ 病院に行くまでの「応急処置」
✔ 命を守るための「時間を稼ぐ薬」

という位置づけの薬です。

※症状がないときに使う薬ではありません。

アナフィラキシーとは?なぜ危険なの?

アナフィラキシーとは、短時間のうちに全身に強いアレルギー反応が起こる状態です。

原因として多いのは、

  • 食べ物(ナッツ、甲殻類、果物など)
  • ハチなどの虫刺され

などです。

問題なのは、👉 症状がとても急に進行すること。

最初は「かゆい」「気持ち悪い」程度でも、

  • 息がしづらくなる
  • 血圧が下がる
  • 意識がもうろうとする

と、数分〜十数分で命に関わる状態になることがあります。

だからこそ、エピペンが必要になります。

エピペンが必要になる症状・タイミング

次のような症状が複数同時に出た場合は要注意です。

皮膚の症状

  • 全身にじんましん
  • 顔や唇、まぶたの腫れ

呼吸の症状

  • 息苦しい
  • 喉がつまる感じ
  • 声がかすれる

全身症状

  • めまい
  • ぐったりする
  • 意識が遠のく感じ

👉 「迷ったら使う」 これはエピペンの大切な考え方です。

エピペンの正しい使い方(一般向け)

エピペンは、誰でも使えるように設計されています。

基本の使い方

  1.    
  2. 引用元:https://med.epipen.jp/pdf/EPI_guidebook_j.pdf
  3.  
  4. ケースから取り出す
  5. 青いキャップを外す
  6. オレンジ色の先端を太ももの外側に当てる
  7. 強く押し当てて「カチッ」と音がするまで押す
  8. 数秒そのまま保持
  9. すぐに救急要請・医療機関へ

※服の上からでも使えます
※手やお腹には使いません

使ったあとの対応と注意点

ここがとても重要です。

❌「良くなったから大丈夫」はNG
⭕ 必ず救急車を呼ぶ or 医療機関を受診

理由は、

  • 効果は一時的なことが多い
  • 再び症状が悪化することがある

からです。

エピペンは「治療の終わり」ではなく、命をつなぐ“最初の一手”です。

日常生活での管理・持ち歩きのポイント

エピペンは「いざという時にすぐ使える状態」であることが大切です。日頃から次の点を意識しましょう。

有効期限を定期的に確認

  • 期限切れだと十分な効果が得られない可能性があります。
  • 月1回など、スマホのリマインダーでチェックするのがおすすめです。

高温・直射日光を避ける

  • 夏の車内放置は避けましょう。
  • 直射日光の当たる場所に置かないようにします。

すぐ取り出せる場所に携帯

  • バッグの「決まったポケット」に入れると探しません。
  • 外出前に忘れていないか確認する習慣を。

家族・学校・職場にも共有

  • 本人が使えない状況に備えて、周囲の人にも所持を伝えておきます。

特にお子さんの場合は、保護者や先生など周囲の大人が使い方を知っていることがとても大切です。

よくある質問

Q. 一度も使わずに期限が切れたら?

→ 「使わなかった」は良いことです。期限前に必ず更新しましょう。

Q. 怖くて使えないかも…

→ 練習用デバイスでの事前練習がおすすめです。

Q. 軽そうでも使っていい?

→ 迷ったら使う方が安全です。

まとめ|「もしも」に備えるということ

  • 使う機会が少ない
  • でも、必要なときは一瞬
  • 知識と準備が命を守る

そんな薬です。

「まだ使ったことがないから大丈夫」ではなく、
「使わなくて済むように、でも使える準備をする」。

それが、エピペンと上手につきあう一番のポイントです。

不安なことがあれば、どうぞお気軽に医師・医療機関にご相談ください。

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院長 横山 裕

葛西よこやま内科・
呼吸器内科クリニック

院長 横山 裕

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