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咳やのどの違和感はエアコンのせい?正しい使い方を解説

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エアコンを使うと「咳が出る」「のどが痛い」と感じたことはありませんか?実はこれ、エアコンによる乾燥やカビ、風の当たり方などが原因かもしれません。この記事では、呼吸器内科の視点から、咳・のどの不調を防ぐエアコンの使い方と選び方をわかりやすく解説します。

1. はじめに:エアコンが体調不良の原因に?

夏の暑さや冬の寒さ対策に欠かせないエアコン。でも、こんな症状に心当たりはありませんか?

  • ✅エアコンをつけると咳が出る
  • ✅のどがイガイガする
  • ✅寝ている間に寒くて目が覚める

実はこれ、「エアコンの使い方」が原因かもしれません。
適切に使えば快適で健康的に過ごせるエアコン。今回は、呼吸器内科医が推奨する正しい使い方と選び方をわかりやすくご紹介します。

2. 正しいエアコンの使い方

● 室温だけでなく湿度も意識しよう

室温が快適でも、湿度が下がりすぎると、のどや気道が乾燥して咳や違和感が出やすくなります。理想的な湿度は 40〜60%。湿度が低いとウイルスも活発になるので注意!

💡 湿度を保つための工夫

  • ・加湿器を使う
  • ・濡れタオルを部屋に干す
  • ・洗濯物の部屋干し

● フィルター掃除はこまめに

エアコン内部のフィルターにホコリやカビがたまると、運転中にそれが部屋中にまき散らされてしまいます。これが アレルギーや咳、ぜんそくの原因になることも。

🧽 掃除の目安

  • 2週間に1回はフィルター掃除
  • 年1回は業者による内部クリーニングもおすすめです

● 風の向きに注意!直接当たらない工夫

冷たい風が直接体や顔に当たると、体が冷えたり、のどの乾燥・痛みの原因に。

🌀 風向きの調整ポイント

  • 風は「上向き」か「壁側」に
  • 就寝時は「風よけカバー」や「サーキュレーター」で空気を循環

● 定期的な換気も忘れずに

エアコン使用中でも、部屋の空気はこもりがち。
30分〜1時間に1回、5分程度の換気が理想です。

🌬 効率よく換気する方法

  • 対角線上の2か所の窓を少し開ける(5〜10cm)
  • 扇風機や換気扇を併用すると効果アップ

3. エアコン選びのポイント

 

● 部屋の広さに合った能力を選ぶ

広すぎる部屋に小さなエアコンでは効きが悪く、逆に狭い部屋に大きすぎると冷えすぎてしまいます。

📏 例:

  • 6畳 → 2.2〜2.5kW
  • 10畳 → 2.8〜3.6kW

● お手入れしやすい機種を選ぼう

最近のエアコンは「お掃除機能付き」や「抗菌フィルター」など、お手入れしやすいモデルもあります。

🧼 選ぶポイント:

  • 自動フィルター掃除機能の有無
  • カビ・におい対策機能の有無

● 除湿や空気清浄機能があると便利

  • 除湿機能(ドライ運転)で湿度を快適にキープ
  • 空気清浄機能があると花粉・ホコリ・ウイルス対策にも◎

特に喘息やアレルギー体質のある方は、空気清浄機能付きがおすすめです。

4. こんな症状が出たら注意!

エアコンの使用中・使用後に以下の症状が続く場合は、医療機関の受診を検討しましょう。

⚠️ 注意が必要な症状

  • 2週間以上続く咳
  • 朝方に咳が出やすい
  • のどが痛い・違和感がある
  • 呼吸が苦しい感じがする

これらは咳喘息アレルギー後鼻漏逆流性食道炎などのサインかもしれません。
気になる場合は、呼吸器内科など専門のクリニックに相談してみましょう。

5. まとめ

エアコンは快適な生活に欠かせませんが、使い方を誤ると「咳」「のどの痛み」「違和感」といった不調の原因になることがあります。
湿度管理・フィルター掃除・風向き調整・定期的な換気といったちょっとした工夫で、症状を大きく予防することができます。

それでも 咳やのどの違和感が2週間以上続く、朝方に咳が強い、呼吸が苦しい などの症状がある場合は、エアコン以外の病気が隠れている可能性もあります。「ただの冷えや乾燥」と思わずに、早めに呼吸器内科にご相談ください。

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院長 横山 裕

葛西よこやま内科・
呼吸器内科クリニック

院長 横山 裕

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