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いびきがひどいのは病気?原因と睡眠時無呼吸症候群の関係

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「いびきをかいているよ」と家族に言われたことはありませんか?
自分では眠っている間のことなので気づきにくく、
「疲れているだけ」「年齢のせい」と思ってそのままにしている方も多いかもしれません。

しかし、いびきは寝ている間に空気の通り道が狭くなっているサインです。
場合によっては、睡眠時無呼吸症候群(SAS) という病気が隠れていることもあります。

この記事では、いびきが起こる理由、いびきの主な原因をできるだけわかりやすくまとめて解説します。

いびきはなぜ起こる?

いびきは、寝ている間に空気の通り道が少し狭くなることで出る音です。

起きているときは、のどの筋肉がしっかり働いているため、空気は鼻からのどを通ってスムーズに肺まで流れます。

この状態では、呼吸をしても音はほとんど出ません。

ところが眠ると、体はリラックスし、のどの筋肉もゆるみます。すると、のどの奥の空間が少しせまくなります。

その状態で息をすると、

  • 空気の通り道がせまくなる

  • 空気が通ると、のどの奥のやわらかい部分がふるえる

  • そのふるえが音になる

これが「いびき」です。

たとえば、細くなったホースに水を流すと音が出やすくなるのと同じように、空気の通り道がせまくなるほど、音は大きくなりやすくなります。

つまり、いびきは「空気が通りにくくなっていますよ」という体からのサインとも言えます。

いびきの主な原因

いびきは、ひとつの原因だけで起こることは少なく、体の特徴や生活習慣が重なって起こることが多いです。

● のどや気道の形

  • のどがもともと狭い

  • 舌が大きく、後ろに落ち込みやすい

  • 下あごが小さい

こうした特徴があると、睡眠中に気道がふさがれやすくなります。

● 寝る姿勢

あお向けで寝ると、舌がのどの奥へ落ち込みやすくなり、
いびきが出やすくなります。

● お酒・睡眠薬

寝る前の飲酒や一部の睡眠薬は、のどの筋肉をさらにゆるめ、いびきを悪化させることがあります。

● 鼻づまり・喉の炎症

鼻が詰まると口呼吸になり、のどが振動しやすくなります。風邪、アレルギー、喫煙なども影響します。

年齢・体型といびきの関係

年齢を重ねると、のどの筋力は少しずつ低下していきます。

若い頃は、眠っている間ものどの筋肉がしっかり空気の通り道を支えていますが、加齢とともにその力が弱くなり、気道がつぶれやすくなる傾向があります。

また、体重が増えると、首やのどの周りにも脂肪がつきやすくなります。

この脂肪が内側から気道を圧迫することで、空気の通り道が狭くなり、いびきが出やすくなることがあります。

特に、

  • 首まわりが太くなってきた

  • おなか周りの体重が増えた

  • 健康診断で体重増加を指摘された

といった変化がある方は、いびきが出やすい状態になっている可能性があります。

「若い頃はいびきをかかなかったのに、最近になって言われるようになった」

「以前より音が大きくなった気がする」

と感じている場合は、年齢や体型の変化が影響しているサインかもしれません。

こうした変化は誰にでも起こるものですが、いびきが続く場合は、体からのメッセージとして受け止めることが大切です。

いびきと睡眠時無呼吸症候群

すべてのいびきが病気というわけではありません。
しかし、いびきの中には 睡眠時無呼吸症候群(SAS) が隠れていることがあります。

睡眠時無呼吸症候群とは、
眠っている間に呼吸が何度も止まったり、浅くなったりする病気です。

特徴的なのは、

  • 大きないびきをかく

  • いびきの途中で急に静かになる

  • その後、大きく息をする

といった様子がみられることです。
本人には自覚がないことも多く、家族の指摘がきっかけになることもあります。

睡眠時無呼吸症候群で体に起こること

日本呼吸器学会の診療ガイドラインでも、睡眠時無呼吸症候群は 決して珍しい病気ではなく、放置すべきではない状態 とされています。

無呼吸が起こると、

  • 体に十分な酸素が届かない

  • 体が危険を察知して目が覚める

ということを一晩に何度も繰り返します。

その結果、

  • 朝起きても疲れが取れない

  • 日中に強い眠気が出る

  • 集中力や判断力が低下する

といった症状が現れます。「寝ているのに、体が休めていない状態」が続いているのです。

こんないびきは要注意|受診を考えたいサイン

次のような症状がある場合は要注意です🚨

  • 毎晩のように大きないびきをかく

  • 寝ている間に呼吸が止まっていると言われたことがある

  • 朝起きても頭が重く、スッキリしない

  • 日中の眠気が強く、生活に支障がある

  • いびきが年々ひどくなっている

これらは、睡眠中に呼吸が十分にできていないサインかもしれません。

いびきは単なる「音の問題」ではなく、体に負担がかかっている可能性を示す健康のサインです。

家族から無呼吸を指摘された場合や、しっかり寝ているはずなのに疲れが取れない場合は、医療機関での相談をおすすめします。

原因を知ることで、睡眠の質や日中の調子が大きく改善することも少なくありません。

まとめ

いびきは、

  • のどの通りが悪くなっているサイン

  • 体の変化や生活習慣の影響を受ける

  • ときに睡眠時無呼吸症候群が隠れている

という、体からの大切なメッセージです。

「ただのいびき」と軽く考えず、気になる症状がある場合は、一度立ち止まって考えてみましょう。

いびきや睡眠時無呼吸症候群の相談は、決して特別なことではありません。
「この程度で受診していいのかな」と迷わず、気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

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院長 横山 裕

葛西よこやま内科・
呼吸器内科クリニック

院長 横山 裕

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