レントゲン撮影装置
DR(デジタルラジオグラフィー)システム(富士フィルム)
DRシステムとは、レントゲンフィルムを用いず、撮影されたデータをそのままデジタル情報に変換しモニターに表示する仕組みです。
従来のフィルムによる撮影と比べ以下のようなメリットがあります。
- 撮影してから画像診断出来るまでの時間が早い
- 受診者のX線被ばく量が少ない
- コントラストやサイズの変更、過去の画像との比較などが簡単に出来るため読影しやすい
POCT(ポイント・オブ・ケア・テスティング)
POCT(ポイント・オブ・ケア・テスティング)とは、院内で行いリアルタイムに検査結果が判明する検査の事を言います。外注する検査と比較して院内ですぐに検査結果が判明するのがメリットです。
臨床化学分析装置CHM-4100(日本光電)
感染症の診断に有用な炎症反応(CRP)を約4分、糖尿病の診断・治療に有用なヘモグロビンA1cを約6分と短時間で測定することが出来ます。
ドライケムIMMUNO AG1(富士フィルム)
写真現像の銀増幅技術による感度・特異度向上技術を採用し、抗原量が少ない発症早期の検体でも検出が可能になる技術を用いています。
当院ではインフルエンザウイルス感染の早期診断に有用と考え採用しています。
対応検査
- インフルエンザウイルス
- マイコプラズマ
- RSウイルス
- アデノウイルス
- 溶連菌
自動遺伝子解析装置 Smart Gene
遺伝子検査とは
体液などに含まれる遺伝子を抽出し、酵素反応で増幅することによって、病気に関与する因子を特定する検査です。
マイコプラズマの診断
マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマ・ニューモニエという病原性微生物に感染しておこる肺炎であり、感染患者の家族間など濃厚な接触により感染拡大していきます。日常診療においては、血液検査(血清抗体法)や咽頭ぬぐい液を用いたイムノクロマト法(抗原検査法)が実施されています。血液検査では測定結果が判明するまでに時間がかかること、イムノクロマト法では結果がすぐ判明する一方、咽頭などから採取できる検体中の菌量が微量なため検出感度が60-70%程度と低いことが課題でした。
スマートジーンⓇMyco
遺伝子の抽出・増幅・検出の全ての工程を1つのカートリッジ内で1ステップかつ短時間で行うことを可能とした遺伝子検査キットです。綿棒で咽頭拭い液を採取し、約30-50分で結果が判明します。また、検査当日に抗生剤(マクロライド)に対する耐性菌かどうかの情報も判明するため、診断後の適切な薬剤選択にも有用と考えられます。
当院では長引く咳の治療を行う上で、マイコプラズマの診断を重要な医療課題と認識しており、スマートジーンⓇMycoを導入しております。(従来のイムノクロマト法も行っております。)
生理検査
心電図 自動解析心電計ECG-2250(日本光電)
心臓の電気的な活動の様子を測定する機器で、「心疾患(不整脈)」などの診断を行います。
肺機能検査 マイクロスパイロ HI-302(チェスト)
肺機能検査(スパイロメーター)とは肺活量(肺の大きさ)や1秒量(1秒間にどれだけ息が吐けるか、気管支の狭さを表す指標)を測定する医療機器です。
「気管支ぜんそく」や「COPD」の診断に有用です。
呼気一酸化窒素ガス分析装置 NIOX VERO(チェスト)
呼気中の一酸化窒素(NO)を測定し気管支の「好酸球性炎症」を評価する医療機器です。
5~6才くらいから検査可能です。
モニターに映し出されるアニメーションを用いて楽しく検査を行うことが出来ます。気管支の好酸球炎症が上昇する疾患として「気管支ぜんそく」や「咳喘息」があり、これらの疾患の診断に有用です。
総合呼吸抵抗測定装置 MostGraph-02(チェスト)
モストグラフは呼吸抵抗を測定し結果を3Dカラーグラフィック表示する医療機器です。
呼吸抵抗が高くなる「気管支ぜんそく」や「COPD」の診断や、従来の肺機能検査では診断が難しかった潜在的に喘息が疑われる方の診断にも有用です。
ポケットエコー Vscan Extend(GEヘルスケア)
腹部、心臓、肺、血管などのエコー検査を行う医療機器です。
非常にコンパクトで、患者さんにもエコーのモニターを見て頂くことが可能です。