高尿酸血症(痛風)

高尿酸血症とは

尿酸は、食物由来の外因性プリン体とDNAなどの核酸由来の内因性プリン体が肝臓で分解されることで産生されます。その後尿酸は一時的に体内に溜め込まれた後、尿や便として排泄されます。高尿酸血症は血液中の尿酸値が7.0mg以上をいいます。食生活の欧米化に伴い我が国の高尿酸血症患者数は年々増加し、男性で全人口の20%、女性で5%程度いると報告されています。これ以上だと一律に治療が勧められるわけではなく、併存症や痛風の有無により治療する基準が異なります。

痛風(痛風発作/痛風関節炎)

痛風とは尿酸が原因で起こる関節炎で、大部分は拇指基関節、足底部、足首に起こります。痛みの症状のピークは24時間以内で、通常7~14日程度で軽快します。尿酸値を6mg/dl以下で1年以上治療すると、その後の再発は2年間14%程度に低下すると報告されています。

高尿酸血症・痛風の治療対象と治療目標

薬物治療

高尿酸血症

尿酸を低下させる薬物としては、尿酸の産生を抑制させる「尿酸合成阻害薬」と尿酸の排泄を促進させる「尿酸排泄促進薬」があります。尿酸排泄促進薬は尿路結石の予防のため尿のアルカリ化薬を併用しないといけないこともあり、尿酸合成阻害薬が使用しやすいと思います。フェブキソスタット(フェブリク)は腎機能別の調整が不要で、1日1回投与であることから当院では第一選択薬として使用しています。

尿酸合成抑制薬(尿酸の産生を抑制させる)

  • フェブキソスタット(フェブリク)*腎機能別の調整は不要 1日1回投与
  • トピロキソスタット(トピロリック)*腎機能別の調整は不要 1日2回投与
  • アロプリノール(ザイロリック)*腎機能別の調整が必要 1日2~3回投与

尿酸排泄促進薬(尿から尿酸を排泄させる)

  • ベンズブロマロン(ユリノーム)1日1~3回投与
  • プロベネシド(ベネシッド)1日2~4回投与

*尿路結石の予防のため、尿アルカリ化薬(ウラリット)を併用する

痛風発作時

痛風発作を起こしている時は、まずは解熱鎮痛剤による治療が優先されますが、症状がひどい時はステロイドを投与します。尿酸を抑える薬をまだ内服していない場合は、発作中には内服せずに痛みが治まったら開始します。既に尿酸を下げる薬を内服している場合は継続していただいて構いません。はじめての尿酸治療開始後は痛風発作が起こりやすいので、予防目的でコルヒチンという薬を内服することもあります。

生活習慣の修正

高尿酸血症や痛風は、高血圧や脂質異常症、脂肪肝などメタボリックシンドロームを併存していることが多いと言われています。過食を避けバランスの取れた食事を行うこと、適度な運動を行い減量することが重要です。

尿酸を下げる食事
  • ビタミンCの摂取
  • 節酒
  • DASH食(果物、野菜、低脂肪乳製品を増やし、飽和脂肪、全脂肪、コレステロールを減らす)
  • 地中海食(オリーブオイル、豆果、フルーツ、ナッツ、魚介類などを摂取、赤肉、高脂肪食、スナックなどの摂取を減らす)                                  
プリン体が含まれている食事(避けるか減らす)
  • ビール
  • レバー
  • 白子
  • 業界類(エビ、カキ、イワシ、カツオなど)
  • 一部の健康食品(クロレラ、ビール酵母など)

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