2023年8月25日に行われた重症喘息治療薬「テゼぺルマブ」に関する講演会にOpening remarksの演者として参加致しました。講演では喘息重症化の原因となる「外的因子」に焦点を当て、外的因子はコントロール可能なのかについて考えてみました。外的因子を予防する方法はガイドラインでも記載されていますが、現実的には完全に制御することは難しいと考えられています。TSLPは外的因子により起こる喘息増悪に関係している物質（アラーミン）であり、TSLPを抑制することにより喘息増悪を防ぐことが可能になる可能性があります。新しい喘息治療薬「テゼぺルマブ」は外的因子に関わるTSLPを抑えることで喘息重症化を予防する治療薬です。当院でも従来の治療薬ではコントロールできない「非2型炎症」の重症喘息に対し投与を行っております。
