2025.5.16に行われましたCOVID-19治療に関わる講演会に参加致しました。
以下、聴講録となります。
講演1 伊藤 大介 先生(一之江駅前ひまわり医院)
「クリニックでのCOVID-19の診断と治療に関して」
講演2 忽那 賢志 先生(大阪大学)
「COVID-19治療の最新動向2025」
・新興再興感染症とは:20年前のSARSがきっかけ
・人の往来とともに感染の流行が起こる
・新興感染症:SARS、新型インフルエンザ、MERS、エボラ出血熱、COVID-19
・再興感染症:デング、コレラ、麻疹、ジカウイルス
・数年に一度は流行が起こっている状態
・温暖化:蚊が媒介する感染症やマダニ関連感染症と関連
・抗生剤の耐性化の問題
・経済発展と土地利用:動物→ヒト感染症
・COVID-19の現況:Peakは段々小さくなってきている
・オミクロン感染後は半年程度再感染しにくい
・変異株の動向:最近はあまり調査されていない
・XECとKP.3株など
・オミクロン株の亜系統株が流行している
・新型コロナウイルスの入院患者の概況:感染者は減っているものの、入院患者は横ばい
・高齢者のワクチン接種率が下がっていることが要因の1つ
・インフルエンザとCOVID-19の死者数の比較(2244人 vs 32000人)
・亡くなっている方の97%は65歳以上
・COVID-19,Flu, RSの重症度、長期予後の比較:COVID-19が最も重症
・COIVD-19治療の考え方
・オミクロン株:発症してから重症化するまでの日数は短縮している(発症後2-3日程度)
・急性期に抗ウイルス薬を投与する、という考え方に変わりなし
・抗ウイルス薬4つ
・重症化リスク:基礎疾患、年齢
・ワクチン:最終接種から半年以上経過すると効果低下
・急性期の症状:「呼吸困難」「発熱」「食思不振」「強い倦怠感」→重症化リスク
・咽頭痛、鼻汁→重症しにくいと考えられる因子
・中和抗体薬:オミクロンBA.5に対しては有効性は低下している
・ステロイド:酸素需要のない患者では予後を改善しない(酸素投与が必要な呼吸不全のみに使用)
・コロナ後遺症に対する抗ウイルス薬の効果
【講演会参加】COVID-19治療UP to Date
2025.05.16