「最近、なんだか息切れするな…」「健康診断で肺活量が少ないって言われたけど、これって大丈夫?」そんな風に思ったことはありませんか?普段あまり意識しない「呼吸」ですが、実は命をつなぐために非常に大切な機能です。
その呼吸を支える肺の働きを詳しく調べることができるのが 肺機能検査。この記事では、難しそうに感じる肺機能検査について、誰でもわかりやすくご紹介します。
目次
肺機能検査って、一体どんなことをするの?
肺機能検査は、あなたの肺がどれだけ正常に働いているかを測る検査です。
特別な準備は必要なく、以下の2つの方法で行います。
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- ゆっくり深呼吸:深くゆっくり呼吸する検査
- 力いっぱい呼吸:最大限吸い込んで「フーッ!」と吐き出す検査
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たったこれだけの動作で、あなたの肺の状態が「数値化」されます。
肺機能検査でわかる2つの大切なこと
肺の「容量」(肺活量)
肺がどれだけ空気を取り込めるかを示すのが「肺活量」です。
つまり、肺という「入れ物の大きさ」がわかります。
もし肺活量が小さいと、肺が硬くなる病気(例:間質性肺炎)の疑いがあります。
空気の通り道の「スムーズさ」(1秒量・1秒率)
肺の中の空気の流れ=気管支の「通りやすさ」をチェックします。
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- 1秒量:息を吐き出した最初の1秒間で出せる空気の量
- 1秒率:吐ける全体量の中で、1秒量が占める割合
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1秒率が低いと、「閉塞性障害」と呼ばれる状態で、以下の病気が隠れている可能性があります。
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- 喘息(ぜんそく)
- COPD(慢性閉塞性肺疾患)
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肺機能検査は、どんな時に受けるべき?
以下のような場合には、肺機能検査を検討しましょう。
- 咳が長く続いている、息切れしやすい
- 過去に喘息と診断された
- タバコを吸っている、または吸っていた
- 健康診断で肺機能異常を指摘された
👉 思い当たることがあれば、自己判断せず、専門医に相談を!肺機能検査は数分ででき、体への負担も少ない安全な検査です。
まとめ:肺機能検査で「今の肺の状態」をチェックしよう
肺機能検査は、肺の元気さを数値で見える化できる大切な検査です。
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肺活量で肺の容量をチェック → 間質性肺炎などの早期発見に
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1秒量・1秒率で気道の通りやすさを評価 → 喘息やCOPDの兆候を捉えます
検査は数分で終了・体への負担も少ないため、息切れや長引く咳が気になる方は、ぜひ専門医にご相談ください♪
参考記事
・ピークフローメーター【喘息の診断・管理】
・気道抵抗性試験(モストグラフ)【喘息の診断・管理】
・呼気NO(FeNO)検査【喘息の診断・管理】